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執筆者の写真RIDE189広報部

君に見せたい景色がある

RIDE189 TOURING RALLYの主催でもある一般社団法人Peacemakerが2016年から続けて来た「石巻復興支援MTG」は、フェイスブックグループの仲間たちやCafe Club BIGONEに集まるお客様たちと行ってきた宮城県石巻市の復興支援と東北の仲間とのつながりを目的としたオートバイとサイクリストによる合同ツーリングです。

2022年はこのツーリングを「RIDE189 TOURING in 石巻」として実施を予定しております。 このツーリングの内容はいたってシンプルです! せっかく疾走るんだったら「宮城」へ行こう!そして宮城で美味しいものを食べて、綺麗な景色を楽しみ、素敵なワイディングを疾走り、時には震災遺構などを見学して・・・そんなわずかな事かもしれないけどそんなことで少しでも東北の復興支援のお手伝いが出来たら。

そんな試みでもあります。 空の青と海の青が交わる場所 2013年~2015年、筆者は仕事で年間に何度も東北各地、特に宮城県石巻を訪れていました、震災からすでに5年が経過し、ようやく6号線が開通、帰宅困難区域の国道6号線の周りに広がる景色は、まさに絶句する以外の何物でありませんでした。路地や住宅の入口までいたるところに張られたバリケード・ガラスが割れたままのホームセンター・看板や屋根が落ちた小商業施設・・そして中身がそっくりない住居。 人の生活がそのまま残っているのに息吹をとめた景色・・・あれから5年も経ってるのに・・??そんな思いがこみ上げました。 筆者は、もう数十年前、丁度1997年~2000年ころに宮城県へ単身赴任で2年間暮らしていました。バイクと釣りが唯一の趣味だった私、宮城へ赴任した当初の私にとっては、当然、一緒に走る仲間もなく、休日といえば、一人石巻のコバルトラインへバイクで出かけ鮎川浜でうに丼や海鮮丼を食べたり、時には女川港や七が宿や石巻港などに釣りに出かけることが唯一の心の癒しであり楽しみでした。

初めて自分のバイクで走ったコバルトライン、東北独特のリアス式の半島にそって走るワイディング、そして眼前に広がる美しい海と港の風景。一瞬でこの道の虜になりそれ以来休み日はそこに行くことが目的となりました。

震災後、宮城県を訪れたのは2013年3月でした、震災の起きたあの日、テレビで見た光景、震災の五日後に土砂掻き出しで訪れた千葉県の飯岡町のあの風景はもう綺麗になって復興へ向けてめざましい進化をしていると想像していたコバルトラインを含む綺麗な港町、 目の前に広がっていた景色は・・・堤防は崩れひっくり返ったまま、道は砂利道だらけで片側通行ばかり、そして一部はいまだ通行止め・・・あれから3年も経ったのに。 あれから何年もたったのに・・・ 私のあれから〇〇も経ったのに・・・は2013年が最初、そして二度目が2015年。私たち宮城県以外のバイカーにとって想像した「復興」とは目に見えて進み、そして目まぐるしく町が道がきれいになり発展していくものと思っていて、それが当たり前であり訪れた宮城県にはそんな風景が広がり「あの時は大変だったけどなんだかんだ元に戻ったね」という言葉が交わされるものと思っていました。 あの日、あの時目にしたあれから〇〇も経ったのに・・・は、私を含めたほとんどの宮城県を始めて訪れる人にとっては同じ思いにかられたと思います。また、その現実を多くの県外の人に知ってもらいたい、そして今もなお、被災地の方々はあの震災からの復興を脈々と続けていることを知ってもらいたい。 これがこのツーリングとミーティングを始めた理由です。

君に見せたい景色があると仲間を集め宮城へ走った6年間。それは、復興の現実を学び、そしてあの震災という出来事の真実を知り、多くの宮城県のバイク仲間を作ることができました。 君に見せたい景色がある・・・ それは、かつて私が心を揺さぶられた美しい風景、その風景を壊したあの出来事の事実、そして、この活動で知り合った宮城の仲間たちから教えてもらった「生きているという事の価値観」 それも含めて、君に見せたい、見てもらいたい景色なのです。 少人数ですがただいま参加者を募集しております、海の青と空の青が交わるあの半島を一緒に目指そう!

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